平成16年度
競い合い、助け合う コンサート
―羽ばたけ視覚障害音楽家たち―

――コンサートと講演会――

主催:社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター
後援:社会福祉法人 名古屋ライトハウス、毎日新聞社点字毎日
助成:日本自転車振興会

この事業は日本自転車振興会「競輪公益資金」の補助を受けて開催しました。

開催日程

競い合い、助け合う コンサート in 名古屋
2月5日(土) 12:30開場 13:30開演入場無料
名古屋市港文化小劇場ホール
〒455‐0014 名古屋市港区港楽2-10−24  Tel 052-654‐8214
競い合い、助け合う コンサート in 大阪
3月5日(土) 12:30開場 13:30開演 入場無料
大阪フィルハーモニー会館リサイタルホール
競い合い、助け合う コンサート in 東京
3月19日(土) 17:30開場 18:00開演入場無料
杉並区立勤労福祉会館ホール

「私の想いに耳を傾けてください」

社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター 理事長 高橋 實

 よく「芸術の世界には、障害の壁はない。実力の世界だ」とか「晴眼者の中でも厳しい競争なのだから、視覚障害と甘えているようでは生きていけない」と言った批判を聞きます。私達の仲間からも「障害を売りにするような企画には賛同できない」と、今回の事業に名を連ねない人も多数おります。いずれの考え方も、私が行っている事業の趣旨には反しないと思います。

 私は、音楽に限らず、視覚障害者にチャレンジするチャンスをたくさん提供しなければならないと思っています。チャレンジするためには、切磋琢磨して技術を磨かなくてはいけません。でなければ、折角与えられたチャンスは哀れみと同情を買うことになってしまいます。これほど情報化社会だと言われる時代でも、私達、視覚障害者には選択できるほど必要な情報は飛び込んできません。皆さんが街中を歩いたり乗り物に乗ったりした時に、見ようと意識しないのに目に飛び込んでくる情報は、覚えられないほどたくさんあると聞きます。情報の8〜9割までが、視覚を介して摂取されると言われます。「〜でいつオーデションがある」「コンテストが〜で行われる」「演奏会や教授を公募している」と言った類のものは、視覚障害者には簡単にキャッチできません。

 私事で恐縮ですが、私は戦争末期から戦後にかけて旭川盲学校に入学しました。「盲人=針・灸・按摩」という職業教育に、若気の至りもあって反発して、路頭にさ迷うこと3年、札幌・岩手と盲学校を放浪して「溺れるもの藁をもつかむ」思いで新聞記者を目指し、1954年進学しました。卒業後、またも就職浪人を2年して、やっと待望の毎日新聞、点字毎日に入社することが出来ました。その大学ですら1949年まで視覚障害者は入試を受けるチャンスが無かったのです。1973年になってようやく、司法試験と東京都の公務員試験、その後、教員採用試験にチャレンジできるチャンスが与えられ、1991年に国家公務員試験も受験できるようになりました。これらはすべて粘り強い運動の賜物ですが、忘れてはならないことは、幅広い支援と理解があったらばこそです。

 おことわりするまでもなく、音楽などのチャンスは、「運動」ではなく、あくまでも「理解と支援の輪」が基本です。私は1996年、社会福祉医療事業団の助成を受けて「夢に向かってパート1――視覚障害音楽家によるコンサートと交流会」と翌年にその「パート2」を開きました。これからも事情の許される限り、全国各地で視覚障害音楽家のひたむきな努力が結実するような機会を作っていきたいと思いますので、皆さまの一層のお力添えをお願いする次第です。

お問い合せ・ご連絡はセンターまで
  TEL 03-5310-5051
    FAX 03-5310-5053
    MAIL mail@siencenter.or.jp


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