No.252 5月号編集後記

 4月12日の点毎を読んでガッカリしました。校名変更の15校に岩手県立盛岡視覚支援学校が入っていたからです。一昨年、講演で母校にでかけた折、校長に「将来、視覚障害生徒が埋没しないためにも校名を変えないように」と話しました。賛同してくれた校長も今春退職。同窓会もPTAも反応しなかったのか、私は知りませんでした。塗り替えた看板でいずれ中身が悪くなると思うのは私の思い過ごしでしょうか。
 国の根幹は教育です。ゆとり教育の旗振りをしていた文科省は補助教材まで作って今度は詰め込みです。16年度から拡大教科書より半年遅れで点字教科書が無償給与になりました。私たちは普通校児童生徒の間にまで教科書格差を持ち込むべきではないと訴え、昨年4月、拡大教科書同様、点字教科書普及推進会議を設置するように要望しました。文科省は拡大教科書会議で検討していると言い続け、やっと1月19日に点字教科書の普及に関する意見交換会を開きました。同会が推進会議の立ち上げに繋がるかと思いきや、「近々に」の繰り返しで今日に至っています。
 4月8日、衆院文部科学委員会で民主党の高井美穂議員が「文科省は点字教科書を必要とする児童生徒数を押さえているか」の質問に、金森初中局長は「概数は把握している」と答え、同議員の「早急に点字教科書普及推進会議を並行して設置すれば」の質問に塩谷大臣は「拡大教科書と同様にしっかりと推進したい。視覚に障害のある児童生徒の学習に対する配慮がなされた点字教科書の作成方法等議論をいただき、普及方策を講じる」というような質疑がありました。新年度から教科書課に教科用特定図書普及促進係が設けられました。関係者の理解を求めながら子どもと点字のために努力していこうではありませんか。 (編集長 高橋 実)

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