No.253 6月号編集後記

 本号表紙写真で触れています「みずほ奨学生発表式」の席上、財団の理事長が「以前は大学入学者が何人で点字使用者は何人ということが分かりましたが、最近は個人情報保護で公表されません。例年50人位で点字使用者はその3分の2程度でしたかね」と挨拶の中で話されました。
 センターでは、みずほ財団とメイスン財団の奨学金制度の公募・推薦・運営と聖明・朝日の公募・推薦を引き受けています。今年は21人が応募し、みずほ7人、メイスン10人、聖明・朝日4人と定員いっぱい、全員身障手帳1級の点字使用者で、短大を含め新入生12人、大学院生4人、編入と在学生5人。
 点字による大学の門戸開放が1949年。以来、日本盲大学生会・文月会による一貫した取り組みは、門戸拡大と学習支援、職域開拓でした。その学習支援は「勉強しようにも点字本が無い」「全国に3人しかいない有料点訳者に払う金がない」という悲壮な叫びでした。これを受け1955年、鉄道弘済会が月額2千円の身障学生奨学金貸与制度を設けましたが4、5年で無くなりました。その後、聖明福祉協会の本間昭雄理事長が協会創立15周年を記念し盲大生奨学金貸与制度を創設する話を文月会に持ち込まれました。これには大感激し、当時委員で現日点田中理事長らが首都圏の学生を対象にと希望者を呼び寄せ、面接をし推薦者も確認しました。1986年には画期的とも言われた「富士(現みずほ)点訳介助事業」で年間30万を在学中支給する制度、2003年には単年度ですが年間30万の点訳経費を支給するメイスン奨学生制度ができました。
 今後このような制度を広げて行くためにも説得力ある実態を明らかにしていかなければと、みずほ理事長の挨拶を聞きながら思い悩んだ私です。(編集長 高橋 実)

253号目次に戻る


[ホームページへ戻る]