No.261 2月号編集後記

今年は日本点字制定120周年です。昨年はルイ・ブライユや石川倉次の生誕記念で数多くの催しがありました。今年は「点字離れを防ぎ、点字を広げていく努力」をしたいものです。
まず点字技能師試験に3桁の受験者が出ること、技能師に箔がつき魅力が持てるよう関係者にお願いしたい。
私が1954年大学進学以来取り組んできたことの1つに職域拡大があります。そこで考えていたことが点字の読み書きに強いことと、それを証明できればということでした。それで1999年日盲社協京都大会で点字技能師制度創設を提案しました。点字の普及と資質の向上を目指し、点字の専門性と社会的認知度を高めるためにです。 10回までの受験者は1327人、技能師は228人。一昨年から取り入れられた一部合格は昨年11人。周知徹底とメリットがあれば受験者は増えます。図書館・出版・盲学校などに「技能師何人以上配置を」とか「点字サインのチェックは技能師に限る」といった運動をし実現すれば晴盲の職域は広がります。当センターのような零細施設でも技能師4人と一部合格者2人がおり、資格手当月千円を支給しています。
技能師創設の際、手話通訳士について聴力障害者情報文化センターに聞きましたので、現状を同センターに尋ねました。昨年21回目の試験を実施。20回までの受験者は1万5908人、合格者は2332人。学科で合格基準を満たした者は次回の学科は免除。受験料は1万8千円。会場は東京・大阪・熊本です。
点字関係者は初心に立ち返り、受験者の掘り起こしをしながら継続と発展のために知恵を絞るべきだと思います。技能師立ち上げの是非を論じているとき、現日盲社協理事長から「無駄な投資にならないか」と苦言を呈されたことが今も記憶にあります。(編集長 高橋 実)

261号目次に戻る


[ホームページへ戻る]