No.262 3月号編集後記

2月号でも書きましたが、今年は日本点字制定120年、今回も点字に関わるテーマです。
牟田口辰己さんに「全国学力調査の点字問題」に関してNo.246と本号に執筆していただきました。来たる4月20日の試験には間に合いませんが4回を通しての問題点などについて広く意見を求め、調査の目的が達成されるよう文科省は努力すべきだと思います。
内容について門外漢の私はコメントできませんが、点字受験者数と正答率を公表してください。これまでもスタンスは異なりますが都道府県や市町村で公表されています。点字に関しては全国レベルでしか発表できないのかも知れません。都道府県になると学校が特定されるどころか学校規模に寄っては個人名も分かりプライバシーに関わる恐れもあります。しかし税金を使うのですから、叩き台として盲学校と普通校に学ぶ児童生徒とを区別して公表していただきたいものです。
私は普通校に学ぶ児童生徒の点字教科書製作の依頼を受けたとき、一番気にすることは対象児童生徒の点字力です。レイアウトと表記が読みには影響しますし、低学年は特に理解力にも繋がります。また時間が延長されるとはいえ小学6年があれほど分厚い試験問題を読みこなせるのか疑問です。それに点字教科書など子どもが普段指に触れる点字は行間が広いインターラインなのに学力調査のそれは行間の狭いインターポイントなのです。最近よく使われる合理的配慮からすれば、お金から来る読みにくさはいかがなものかと思います。例年夏に開かれる全日盲研前に「全国学力学習状況調査点字問題」を盲学校と該当児童生徒が学ぶ普通校に配布して、大会で大所高所から検討する必要があるのではないでしょうか。(編集長 高橋 実)

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