No.266 7月号編集後記

 第22回参院選の公示が6月24日行なわれ、来たる11日が投票日です。それに先立ち19日、視覚障害者選挙情報支援プロジェクト会議が、24製作施設中23施設が参加して開かれました。
 「製作施設は増えてきたが、点字版の製作数が減ってきていて……」という事務局の報告は、10年前日盲社協出版部会でこの立ち上げを提案した者として複雑な思いでした。確かに前回19年の部数より選挙区は7429少ない2万7986、比例区は1万425少ない3万4679です。15日時点での他の媒体をみれば選挙区でテープ2105、音声付き拡大197、DA ISY5、比例区でそれぞれ1万5609、1462、3393の注文があるのですからやむを得ないことなのかも知れません。
 もう1つ事務局の報告で気になったことは「プロジェクトの高いものより選管と話し合って地域で作っては」という、地方で影響力のある幹部の動きがあるとか。真偽の程はともかく、配布された17日現在の「分担リスト」には、選挙区14、比例区1、両方1の府県名がありませんでした。いずれは「公報全訳点字版」として国の責任で発行させなくてはなりません。それまで全ての人に間違いなく同文のものを送り続ける努力を関係者はすべきです。
 一方、投票も私たちの責任と義務です。総務省の選挙課によりますと点字投票の有効票は19年の参院は比例区9944、選挙区9890。昨年の衆院は比例区1万617、小選挙区1万642。私が点毎でまとめた『激動の半世紀』から点字投票数を拾ってみると昭和28年4月の衆院6769、参院全国区6338、地方区6237。30年2月の衆院7363。34年6月の参院全国区6642、地方区6650。37年7月の参院全国区8040、地方区8260。43年7月の参院全国区8096、地方区8116。これらからみて今回は高い投票率を期待したいものです。 (編集長 高橋 実)

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