No.270 11月号編集後記

 センターのメイン事業であるチャレンジ賞・サフラン賞贈呈式と「競い合い、助け合う コンサート」が10月9日盛会裡に終了しました。
 センターは盲大学生ら若い人たちを中心に支援しています。壇上に登ったチャレンジ賞の杉田正幸さん(39)、サフラン賞の奥野真里さん(35)、コンサートではソプラノの澤田理絵さん(36)、箏の澤村祐司さん(28)、津軽三味線の踊正太郎さん(33)と全員が大活躍で、盲界を背負って立つ若者そのものです。ノーベル賞受賞が決まった鈴木さんと根岸さんが強調されるように、海外から日本を見つめる機会も大いに作って欲しいと思います。
 「前略、この度のご招待に感謝します。しかしながら、視覚障害者を支援する組織からの、全盲の点字使用者に対する、墨字使用を前提とした連絡には、大きな疑問と強い憤りを感じます。今後、このような形のご連絡には対応いたしませんので悪しからず。草々」。冒頭の事業にご案内した方で「必要事項をご記入の上ご返送ください」という返信用葉書に点字でいただきました。案内状は晴盲の別がわかっても点字が読めるかどうかの判断がつきにくいため「点墨同文」と断って送っています。これについても以前「違反では?」との意見をもらったこともあります。以後「全盲対応」には「同封の葉書かメールまたは点字(氏名と連絡先、付添の有無)を書いて」として返信用封筒に点字シールを貼ることにしました。古い話ですが、1963年の本誌創刊号は点字のみで、「点字を読めない人のことも」と言われ2号から墨字は謄写版で発行したことや1986年センター立ち上げの会議に点字資料だけ出して、「墨字も」と言われ2回目から点墨を用意したことなどがあります。いずれも「合理的配慮」以前のことで恐縮しています。やはり声を挙げていただくことが大事です。 (編集長 高橋 実)

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