No.272 1月号編集後記

 新春をお慶び申し上げます。例年決意を新たにして新年を迎えます。1986年、点毎を定年退職後、上京して仲間の力を借りてセンター作りに取り組みました。今年はその開設25年、法人認可15周年、授産施設チャレンジ設置14年目にあたります。節目をバネに、センターにとって、社会にとって一層意義ある事業を継承していきます。何卒よろしくお願いいたします。

 先頃、当センターも関わっています教点連が名古屋で「視覚障害生徒の高校における学習環境について」のセミナーを開き、昨春普通校から大学に進んだTさんの「高校時代の支援について」という発表もありました。私が知る限り現在普通高校に学ぶ点字使用の生徒は全国で5、6人ですが、愛知県には高2の生徒が2人います。3人とも義務教育からの統合です。
 Tさんは「中1ぐらいから高校のことを考えていたけれど盲学校は頭になかった。母親にはあった。高校はサポートさんがいなかったので大変だったが、自分が頑張るしかないと思った。懇談会も当事者、学校、保護者に限らず、点訳者も入れるべきで自動点訳はあてにできない。年々点字力の重要性がわかってきた」などと言葉を選びながら話していたのが印象的でした。
 ただ「盲学校は頭になかった」にはそれもありなんと思いました。当日も名古屋盲や岡崎盲の教師らが普通校に学ぶ子どもらの支援を熱く語っていましたし、本誌前号で岩手県の就学支援について柿崎さんに書いてもらいましたが、「子どもを思う心は大切だが、軸足は盲学校におき、メリットをちりばめてもらわなければ」と門外漢の私は言いました。
 地域における視覚障害教育のセンターとして、支援も大事ですが、子どもや保護者を引きつける魅力ある盲学校作りとPRは一層大事だと思います。地域の学校を選択させ、支援は中途半端に盲学校とボランティアというのは行政の無責任もいいところです。 (編集長 高橋 実)

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