No.275 4月号編集後記

 東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 私はその時間最上階で開いていた法人の役員会に出ていましたが、あれほど怖く思ったことはありません。私は高校が岩手盲で東北生徒会連盟の役員をしていましたから、5県の盲学校の皆様にもお世話になり、その後は点毎の仕事でお力添えいただきました。重ねてお見舞い申し上げる次第です。

 先頃、ある政令市に勤める視覚障害職員からメールをもらいました。
「私がいる役所には弱視者を含め30数人の視覚障害者がいます。しかし、長く異動できずに同じ仕事をし続けなければならなかったり、異動してもそこでする仕事がなかったりとみんなかなり大変な状況です。視覚障害職員が少しでも良い環境の中で仕事ができるよう、また職域を広げていけるよう市の人事と話をしていかなければと考えています。他都市の視覚障害職員がどんな業務に就いて、どのように働いているかを知ることができれば私たちにもヒントになると思います。私も色々なことがありましたが、周囲の人たちの協力で何とかやってきました。しかし、役所全体の職場環境はかなり酷くなっており当事者で人事と話し合い、少しずつでもできる所から改善したいです」。
 この種の問い合わせは昔を知る人に多く、その都度個人情報保護の壁はあっても、何とかしなければと歯痒い思いをしていました。センター開設25年を迎えることから、この道の専門家にお願いしてプロジェクトチームを作り「国・都道府県・政令都市・市区町村における公務員と教員などの採用状況と視覚障害職員の配置」などの調査を決意しました。センターと文月会は各種調査に実績があります。就労関係では1991年『視覚障害者と大学 シリーズ3 点字による国家公務員試験が実現するまで』、1993年『広げよう公務員への道』、1997年『なぜ広がらない?! 公務員への道』などです。(編集長 高橋 実)

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