No.286 3月号編集後記

 センターは7月、開設25周年を迎えますが、その21日(土)午後、杉並区の産業商工会館で、エッセイストでサフラン賞受賞者の三宮麻由子さんと、2月号までNYレポートを書いていました片岡亮太さんの講演があります。演題や時間等は決まっていませんが予定にどうぞ。

 私は新人職員に点字技能士を取得する為に点字の勉強と電話取りを義務づけます。電話を通して沢山の人を知り、そこから仕事の魅力と意欲が湧いてくると思うからです。点毎駆け出しの頃、電話取りをさせられ、聞き違いやきちっと対応できず叱られました。当時、障害福祉年金ができたばかりでしたから関係者に聞きまくって返事をしたものです。そのときに松本聾弁護士とも知り合い、その後20年以上、氏の力でいい誌面が作れました。「点毎相談室」もそうです。

 「ガイドが必要なのでどこへ頼めばいい」とか、104で解決するような電話まで遠隔地からしてきます。「エレベーターや建物のいわゆるJI S規格めいた内容」も増え、社会の関心の高まりを感じることも多々あります。それにドラマや舞台で視覚障害者を演ずる時の立ち居振舞いなどを教えて欲しいというのも結構あります。役所のたらい回しではありませんが、私よりは専門家に聞いたほうがと、そこを紹介するのですが「断られたので」というケースもあります。つい最近も私だけが知らない、よくテレビに出ているという女優さんから「主役で杖のつき方などを知らなくちゃいけないので」という電話で、近々大きな舞台でやるとか言ってやって来ました。若い視覚障害女子職員2人に頼みました。「1度もホームから落ちたことがない」という暗闇生活60年の友はロングケーンの持ち主で「杖はおへそのちょっと上か脇の下付近、私は鼻の下ぐらい」とのことですが、私の鞄の中の杖は心臓辺りです。記念事業で「よろず相談」を受けられるお金と時間が欲しいものです。 (編集長 高橋 実)

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