No.291 8月号編集後記

 当センターは7月、開設25周年を迎えることができました。
 これひとえに全国津々浦々から物心両面でご支援とご協力をくださる皆様のおかげで心から感謝申し上げます。

 去る21日、センター開設から10年過ごした民家の向かいのホテルで、会場いっぱいの95人が集まって「過去」を語り、思い出に浸り、「明日」に向かって責任と自覚を持って1歩を踏み出すことを誓いました。
 1998年、就労訓練施設チャレンジを立ち上げましたが、現在、就労継続B型に変わり、また法人認可17年目に入りました。
 再三申し上げていますようにセンターのルーツは、ややもすると忘れがちですが、1949年、諸先輩の努力で結実した盲人の大学門戸開放です。それはハードだけで、進学は時代の趨勢と少子化で希望は叶っていますが、学習支援はまだまだ自助努力の域を出ていません。
 1950年代後半、「盲大学生よどこへ行く」「大学は出たけれど」と揶揄された状況は今も残っているのです。関係者は、政治と同じ玉虫色に翻弄されているのだと思います。視覚障害児も地域の学校へなどと親の心をくすぐるようなことを言いながら、点字教科書などは未だ人任せです。伝統と実績のある盲学校を「地域のセンター的施設に」などと肝心要の当事者まで翻弄させられています。最近、役人は「大学 の学習支援に手を染める」などとその準備の大変さも知らずにアドバルーンを上げ、素朴なボランティアを躊躇させることなどがありすぎます。
 職域拡大は49年来の課題で、今回10数年ぶりに視覚障害者の国家公務員・地方公務員・教員の採用状況とその配属先全国調査を行ない、5月1日現在で1833カ所に発送して、85%の回答を得ました。年内には報告書をまとめることも25周年記念事業の1つです。これらのことによって、1日の先輩の役割が少しでも果たせればと願っています。 (編集長 高橋 実)

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