No.296 1月号編集後記

 謹んで新春をお慶び申し上げます。
 来る5月本誌は創刊300号を迎えます。本誌のルーツは『新時代』で、その名付け親は日本ライトハウス創設者の岩橋武夫氏です。現会長岩橋昭子氏が本誌200号の巻頭言で武夫氏のことに触れられています。
 「武夫はライトハウスが戦前から発行していた月刊誌『黎明』の巻頭言でもあるべき将来への夢を切々と述べていますが、当時大風呂敷などと陰口をきかれたぐらい大きく熱い思いを抱いていたものと思われます。この遺志を引き継いで文月会が、そしてセンターが『新時代』(現在の『視覚障害』)を創刊して今日まで発展させてこられたわけです。本誌を通してどれほど多くの人たちが新しい情報に接し意見を戦わし、また仲間たちの生きざまに励まされてきたことでしょうか」という評価と激励の言葉を寄せてくれました。

 私は特に高校時代、格調の高い「巻頭言」には胸の高鳴りと勇気100倍、怖いもの知らずになりました。私はそんな格調の高い、しかも読者を燃え立たせるようなものは書けませんがせめてお終いのページで視覚障害を持つ者として身近で見逃してはならない問題を提起しています。時には言葉足らずで「怖い抗議文」を突きつけられることもあります。
 いわゆる盲界マスコミは情報提供だけに終わらず世論喚起と、一部関係者にとっては嫌がられることでも堂々と使命を果たしてもらいたいと願う一人です。

 なお残念なことですが暮れの衆院選で静岡7区から立候補していた全盲の河合純一さん(37)が惜しくも落選しました。私は視覚障害を持つ国会議員を一人は誕生させるべきだという思いを持ち続けています。激励にも行きましたが、多分彼は次への思いを膨らませていると思います。(編集長 高橋 実)

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