No.297 2月号編集後記

 昨年暮れに行なわれた衆院選は色々な課題を残しました。
 「違憲状態での選挙」「民主党の大敗北、自民党の圧勝となった選挙制度の見直し」などです。最近の国会報道によりますと、3年に1度行なわれる参院選の投票日は7月21日。政治不信を作り出し、投票率は最悪だったのですから、来る参院選はそれを挽回するような方策を国会も内閣も講じて欲しいものです。

 前号の本欄でも触れましたが、衆院選静岡7区から立候補して惜しくも敗れた浜松の河合純一さん(37)が、立候補の意思を固めたようです(関連記事は本号特集)。視覚障害者で元参議院議員の堀利和さんに聞きましたら、彼は4回挑戦して2勝2敗だったそうです。その初挑戦は1986年で36歳。夢は実現しませんでした。3年後当選して、6年後の改選で失敗して1998年返り咲き、幅広い議員活動と知る人ぞ知る視労協ではリーダーとして障害者運動をされました。
 河合さんの初挑戦は3年前で静岡選挙区から立候補して36万票もの支援を受けながら2人区の3番目、先頃の総選挙では小選挙区で立ちましたが期待はずれでした。来る参院選では全国区に挑戦するそうです。
 彼は附属盲から早稲田に進み、当時は例の少なかった一般学校である地元の中学に赴任して社会科の教師をし、パラリンピックの水泳ではあまりにも有名な人ですが、率直に言って障害者運動ではまだ目を見張るという実績はありません。
 市町村レベルの視覚障害議員は10人以上おりますが、国会議員は堀さん以後おりません。

 若い視覚障害者が政治に関心を持ち、一大決心して国政選挙にチャレンジする人はこの時代残念ながらおりません。幸い河合さんが意欲を持って3度目の挑戦をしようとしているのです。水泳で鍛えられた健全な健康で心の通った仕事を国会でしてもらうことを期待して河合さんの行動を直視してください。(編集長 高橋 実)

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