No.308 1月号編集後記

 謹んで新春をお慶び申し上げます。今年も皆様に待たれる、読まれる、期待される本誌作りに努力しますのでよろしくお願い致します。

 私事ですが、旧臘21日、第7回塙保己一賞大賞をいただきました。身に余る賞ですが、皆様に支えられての取り組みを後押ししてくれたものと思い、感謝しながらお受けしました。
 さて、私を支えてくださったお2人の偲ぶ会が暮れにありました。近藤敏郎さん(81)は5月25日、西岡恒也さん(84)は7月5日に亡くなられました。偲ぶ会は近藤さんが12月6日、神戸で、西岡さんが11月9日に大阪で、140人近くの方が集まって語り合いました。近藤さんは音楽家を目指し、当時の大阪府盲音楽科に入り声楽とピアノを学びました。1956年、神戸で夕星歌謡学院をオープンしました。アコーディオンはお手の物でしたから、教室は杉良太郎ら後に有名になった歌い手さんを東京に送り出すなど大繁盛でした。当時も音楽で職業自立するなど容易ではありませんでした。日盲伝議長もしました。集まった人の大半が地域の盲人で、近藤さんは地域で育ち地域を育て、全国から親しまれた温厚で頑固さを併せ持つ人だったことが参加者から語られました。
 西岡さんは私に運動のイロハを教えてくれました。日教組の勤評闘争で懲戒免職になり、17年後勝利して大阪市盲に復帰。62年、盲人の生活と権利を高めるとして『点字民報』を創刊、5年後全視協を立ち上げ事務局長として活躍しました。全視協と文月会が視障雇用連を立ち上げ、第1回の視覚障害者の雇用を国に求める請願6項目は、78年6月衆参両院本会議の全会派一致で採択、後にも先にもこの種の採択はありません。これを機に運動は盛り上がり、91年の国家公務員試験に点字を認めさせた成果は西岡さんのソフトな話術と粘り強い戦略のお陰だったと思います。

(編集長 高橋 実)

本誌価格改定のお知らせ

 いつもご愛読いただき、誠にありがとうございます。本誌はこれまで、年間購読料6000円(テープ版普通速のみ7200円)でご提供して参りましたが、諸般の事情により、2014年(平成26年度)4月号(NO.311)より、全ての媒体の価格を改定し、年間購読料6200円(テープ版普通速は7400円)、バックナンバーは1部720円とさせていただきます。
 何卒ご理解いただき、来年度も引き続きご購読くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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