No.309 2月号編集後記

 例年、「今年こそは」と決意を新たに仕事を始めるのですが、慌ただしさにかまけて年半ばになって慌てふためくことがどれだけあったことか。
 今年も視覚障害者の就業実態を理解してもらうため、その分野に精通しておられる11人の皆さんに委嘱して報告書作りのプロジェクトをスタートさせました。
 テーマは「視覚障害者が取り組みやすいと言われてきた理療、音楽(特に邦楽)、視覚障害関係施設職員などの現状を踏まえて過去を振り返り、未来を展望する」ことです。

 門外漢の私が現状をとやかく言うのはいかがなことかと思いますが、理療従事者は戦後間もなくから見ますと減少しているというより生活が成り立たなくなっていると言われています。しかし患者は減っていないそうです。原因は無免許の横行、晴眼業者の増加、職業教育や制度にあるかなどです。
 邦楽は65歳以上の人が圧倒的で、3、40代の人は1桁。時代の趨勢か盲学校の教育にあるのかです。視覚障害関係施設職員はI T機器の目覚ましい発展で晴盲の比率がどう推移しているのかなどです。諸先輩が福祉関係施設や盲学校を作ったり、計画に関わったりしてくれたからこそ今日の私たちがあるわけです。私は1日の先輩としてたくさんの人に理解していただき、かつ支えていただきながら、若者が明日に夢と希望を持てるような環境作りに努力したいという願望を持ち続けています。
 そんなこんなで関係者にはアンケートなどにご協力をお願いすることもあるかと思いますので、その節は何卒よろしくお願いいたします。

 一昨年行なった視覚障害公務員調査の比較検討を2016年に実施できればと思っています。昨年改正の障害者雇用法で「障害者の差別禁止や合理的配慮の義務化」が施行されます。改正と施行によって視覚障害者の雇用に前進がどれだけあるかです。

(編集長 高橋 実)

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