No.315 8月号編集後記

 例年7月の第一土曜は聖明・朝日盲大生奨学金の貸与式で、私は推薦団体として参加できることを楽しみにしております。
 今年は去る7月5日、都内のホテルで46期生、OB、主催関係者ら30人が集まって貸与式が開かれました。冒頭、聖明福祉協会の本間理事長は「この制度を考えたのは私が尊敬する点毎初代編集長中村京太郎氏が巻頭言で盲教育を充実発展させていくには人材の育成が必要だと書いておられたことに感動し、当協会創立15周年を機に設けました」と思いを語り、「来年創立60周年になるので今度は日本の大学を終え海外の大学院で学ぶ視覚障害学生1人に毎年返済不要の奨学金50万円を支給するシステムを作りたい」と抱負を述べました。

 今期は新入生3人に別枠で中途失明で理療科教員養成施設入学の1人を加えた4人で、同奨学生(年額36万貸与)は述べ202人になりました。41期生の石田由香里さん(24)はフィリピンでボランティア活動などをして今春ICUを卒業して参加し、「学部では学問を学び視野を広げながら行動してきました。この秋イギリスのサセックス大大学院でそれらをより確かなものにするため留学します」と力強い先輩の弁。当時の彼女の推薦書には「将来は国際的な仕事をしたい」という夢が書いてあり「さすが」と心強く思ったものです。

 今年のサフラン賞受賞者は石田さんの先輩堀内佳美さん(30)でタイを中心に活動しており、私の「無謀と執念」ではなく「学習即実践」を着実に歩む彼女たちから元気をもらいました。なおセンターは点字使用者に限り推薦し、返済不要のみずほとメイスンの奨学生(いずれも年額30万)の運営も行なっていますが、みずほは昨年と今年公募を休止しています。

(編集長 高橋 実)

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