No.328 9月号編集後記

 

「支援センターだより」でもお知らせしていますように、本誌の発行元であるセンターは、先頃スカイコートに移転して、日常業務を始めました。これまで同様、宜しくお願い申し上げます。ここも青梅街道に面しており、バス停ではJR荻窪駅から7つ目下車で、進行方向に徒歩2、3分の青梅街道を挟んだ右側です。もちろん、西荻窪駅からもバスは出ています。「スカイコート」は造語で分譲や賃貸マンションの集合建物で、センターはその1階と2階です。建物は地下一階、地上5階建てで、2階の5戸を含めて、住宅は49戸です。

 センターの前身である、盲学生情報センターは、1987年7月、阿佐ヶ谷成田東の青梅街道から一本入ったところの民家を拝借してのスタートで、9年間全く近隣との諍いはありませんでした。1996年5月、法人取得は耐火建築でなければということで、オフィスビルに引っ越しました。約20年間、オーナーが破産して法人は大損失を受けたのですが、その後のオーナーさんをはじめ近隣とのトラブルは、全くありませんでした。しかし今度は玄関は違いますが、同じ建物の中で地域住民と生活を共にするものですから、世間で言われている事などに遭遇するのかもしれないと、些かおもーい気持ちにもなっています。契約まで一カ月たらず、契約後3カ月の間に、内装工事などのこともあって、管理会社や管理組合と数度話し合いも行ない、必要とされる資料はすべて出しての入居です。ただセンターには、私を含めて5人の視覚障害職員と就労継続B型「チャレンジ」に、視覚、精神、知的、発達などの障害者が20人前後が通所で出入りするのですから、双方から私が想定できないような問題が数多く提起されるのかもしれません。文月会時代、私たちが大学の門戸開放や各種試験に点字導入などと言って権利を主張したり、制度を笠に来た交渉ではなく、未来を見据えての話し合いで理解を深めていくことを肝に銘じております。
 
もう1つ、チャレンジ利用者や視覚障害職員の安全と命にかかわる問題が解決していません。バス停からセンターまでの誘導ブロックや横断歩道のエスコートゾーン、音響信号機がまだないことです。移転先が決まったのは5月半ば過ぎで、早速、青梅街道を管理する東京都と荻窪警察に点字ブロックの敷設をお願いしました。ところが、いずれもが新年度予算が執行され、年度途中では新たな費用の捻出は難しいという解答で戸惑いました。指摘されることはよく分かるのですが、年々、交通事情が悪くなっているのと、特に青梅街道は、道路幅も広く、交通量の多いところですから三拝九拝して、「なんとか年内には」という前向きな返事は貰いました。その場合、横断歩道を先行して工事をしていただきたいと依頼しましたところ、「道路の点字ブロック敷設後でないとできない」という説明で、納得せざるを得ませんでした。それまでの間事故が起きないようにする対策を練っていますが、只々、敷設工事の早からんことを祈っています。成田東時代、丸の内線南阿佐ヶ谷駅から青梅街道と一本中へ入る区道を通って、センター前までの点字ブロック敷設の依頼は、それほど難儀をした覚えはありませんし、Keiビルの場合も地元当事者団体の要望もあって、荻窪駅から公共機関まで誘導ブロックが敷設され、幸いセンターはその途中にありましたので、大変だったという思いがなかっただけに、今回は難行苦行しなければと覚悟を決めております
(編集長 高橋 実)

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