No.335 4月号編集後記

 

 編集後記
 センター発足30年、法人認可20周年にあたる新年度のスタート時に、本誌4月号をお届けできることを嬉しく思っております。これひとえに、昨年4月インターネットを介して支援を訴え、目標額200万円を超える支援金をお寄せ下さった皆様、愛読者の皆様、情報提供で協賛して下さっている団体のお陰です。レディーフォーでご協力下さった118人の方の「唯一の月刊誌をなくしてはいけない」という善意の声に私は感激しました。1960年、私は毎日新聞点字毎日に入社して諸先輩から「点毎は光栄ある赤字」と聞かされましたが、実感できませんでした。ただ、取材や講演で私は、「点毎を読まない盲人は盲人でない」と思いのままを言いまくりました。まさに本誌はその状態だと思います。確かに、赤字を払拭する誌面作りや広げる努力は大いにしなければなりません。それとともに、当事者目線で広く深く掘り下げたテーマ、当事者に関わる問題を埋没させないための問題提起、晴盲の懸け橋になる話題などを誌面化していくことも心がけています。ロゴス点字図書館発行の『あけのほし』12月号通巻484に編集長の高橋さんはこんなことを書いていました。「本誌『あけのほし』が赤字のままスタートして、未だにその読者数が70部前後から変化をみせていないことだ。毎年の読者数を見守ってきた経理のほうから、今年は赤字予算になりますがいいんですね、と冷やかに確認してきた。もちろん赤字になっても発刊中止などは考えたこともないが、事態が穏やかでないのは承知している。かといって、有効な手段があるわけではない」。点字誌編集者の思いと苦悩は大小の差こそあれ変わらないものですね。    

(編集長 高橋 実) [335号目次に戻る

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