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2006年4月8日発行 第51号 社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター

支援センターだより

皆さまへ

理事長 高橋 実

 春3月は出会い、別れ、喜び、悲しみなど精神的に慌ただしい季節のようですが、寒暖の差も激しく、体調を整えるにも苦労させられる今日この頃ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。インフルエンザに加えて、最近は花粉症などで体調を崩しておられる方も多数います。どうぞお体には十分ご注意の上、お過ごしください。

 皆様から会費の他に高額のご寄付などをいただき、感謝の気持でいっぱいです。後述しますように、18年度も継続・新規を含めて数多くの事業を計画しております。合わせて1億円強の資金が必要です。私達職員の自助努力では到底生み出すことのできない金額です。皆様のお力添えがあればこそ結実します。よく、分相応に、とか、身の丈ほどに、とか言われますし、言われても来ました。しかしセンターでなければできない事業もいくつか盛り込んでおります。事情の許される限りでお力添えいただければ、これ以上の喜びはありません。よく申し上げることなのですが、私が20歳まで生きていた父親から、「てめえの頭のハエも追えないお前が、人のことに手を出したり口を出したりすることは人迷惑だ」と叱られたものです。あいかわらず反省が足らず、今なお皆様にご迷惑をおかけしているような状況ですが、その間の事情をご推察の上、なにとぞよろしくお願いいたします。

 担当職員がご報告しておりますように、支える会も全国で729人もの方が物心両面で応援してくださっています。最近は特に「年金生活者で人の世話にもなるようになってきました。先生の主旨に少しでもお役に立てれば、と20年お付き合いして参りましたが、今期限りで退会させていただきます。力不足で申し訳ありません。今後とも頑張ってください」という方も多くなりました。また会費をお持ちくださる方も「以前はおつりは寄付にまわしてください、と申し上げてきましたが、年金生活者で主人も89になってしまいました。もっと寄付もできればいいのですがこれで」といって2千円を置いて行かれました。この方は20年前センターを立ち上げた折から毎週お手伝いに来ていただいていた方で、紙折りを得意としておられ、手作業している頃には大助かりをしました。

 私の身勝手といわれればその通りですが、お手伝いくださっている方も遠隔地におられてなかなかお目にかかれない方も含めて、思いに差こそあれ心の通い合う関係でありたいというのが、新聞記者を目指した1950年当時からのモットーです。職員も皆様や利用者に対してそうありたいという思いは強くしておりますが、なかなか難しく、皆様にも私の行動を含めて不愉快な思いをおかけしているのではないかと気にかけております。今もセンターには週延べ50人前後の方がお手伝いで来ておられます。また点訳などで遠隔地でお力添えくださっている方が数え切れないほどおられますが、残念ながら高齢の方が多く、ご無理を言いっぱなしという状況です。長く応援していただくためにも、養成講座などを通して若い戦力者を育てていかなければいけないと思っております。

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記念事業について

 センターは、きたる7月に発足20周年、11月には法人認可10周年、4月には授産施設8周年をそれぞれ迎える、記念すべき年です。つきましては、それらを合わせ濃縮した記念事業を、きたる11月11日(土)杉並公会堂で行いたいと思います。これにつながる記念誌や図書の発行なども考えておりますので、期待とともにご支援ご協力のほどをお願い申し上げます。  11月11日は、きたる6月新装オープンします杉並公会堂の大ホールとグランサロンを使って行います。具体的な時間と内容などについては6月から7月にかけて発表したいと思いますが、今お話できることは3部構成で、第1部はチャリティコンサートです。昨年第3回チャレンジ賞を受賞されたバイオリニストの川畠成道さんと、日本では民音で年に何回かコンサートツアーを開いていますジャズピアニストの加納洋さん、それに昨年亡くなられた星伊久江先生の指導を受けておられ、センターのコンサートになくてはならないコール・トゥインクルスターの女性コーラス、若い視覚障害音楽家の出演などをお願いしております。川畠さんはこの世界では知る人ぞ知るで、世界を相手に演奏会を開いております。また、全盲の加納さんはジャズに魅せられてアメリカで勉強し、アメリカを中心に活動しておられ、弾き語りをうりにしています。センターのためにわざわざ来日してくれることになっていますが、演奏の合間にアメリカなどの事情も話してくれるものと期待しています。若い人の演奏については目下検討中です。チケットは1枚3千円で、遅くとも7月頃には販売したいと思っていますので、お知恵とお力をお貸しください。

 第2部はセンター関係者に感謝状の贈呈と、第4回チャレンジ賞とサフラン賞の贈呈式です。
 第3部は記念祝賀会で、20年前からご支援していただいている方も含めておいでいただき、皆さまとともに喜びを分かち合い、今後に夢をつなげたいと思っております。その他、どんな記念事業があればいいかなどもお聞かせいただければ幸いです。

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第4回チャレンジ賞・サフラン賞 候補者公募のお知らせ

三上 奈美恵

 今年で4回目を迎えます「チャレンジ賞・サフラン賞」の候補者公募を、5月1日より開始いたします。これまでに7名の方が受賞され、各方面でご活躍されています。この方たちに続く候補者を広く募集いたします。皆様の周囲に「この人こそ相応しい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ応募要項をご請求ください。

 ご応募の際には、応募用紙と推薦書(墨字で1,000字程度)を提出していただきます。応募書類の記載は点字・墨字、どちらでも結構です。詳細につきましてご不明な点などございましたら、電話もしくはFAX、E-mailにて担当の三上までお問い合わせください。
 たくさんのご応募を心よりお待ちしております。

お問い合わせ先: TEL 03-5310-5051/FAX 03-5310-5053/E-mail mail@siencenter.or.jp

名 称:「チャレンジ賞(男性)」「サフラン賞(女性)」
対 象:視覚障害のある、いわゆる若い男女で身体障害者手帳所持者。自薦・他薦を問いませんが、職業自立して視覚障害者の文化と人間味のある人。
選考と受賞者の決定:選考は、センターが委嘱した委員で構成する選考委員会でそれぞれ受賞者1人を決定し、9月末までに受賞者に通知すると共に、センター発行の月刊『視覚障害――その研究と情報』と『支援センターだより』で公表し、関係する報道機関にも関連記事の扱いを依頼します。
応募期間:2006年5月1日(月)〜8月15日(火)
表 彰:いずれも賞状と賞金50万円、副賞KGS賞(Braille Memo BM16)を贈ります。
贈呈式:2006年11月11日(土)に視覚障害者支援総合センター20周年記念式典の席上で行います。
選考委員(50音順):
     阿佐 光也氏(日本盲人キリスト教伝道協議会 主事)
     榑松 武男氏(KGS株式会社 代表取締役社長)
     笹川 吉彦氏(日本盲人福祉委員会 理事長)
     田中 徹二氏(日本点字図書館 理事長)
     高橋  実 (視覚障害者支援総合センター 理事長)

これまでの受賞者は次の方々です。(年齢は受賞時)
※サフラン特別賞は第1回のみ
 第1回
  チャレンジ賞  渡邊  岳氏(弁護士・36歳)
  サフラン賞   高橋 玲子氏(玩具メーカー勤務・35歳)
  サフラン特別賞 中間 直子氏(三療業・40歳)
 第2回
  チャレンジ賞  広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館研究員・36歳)
  サフラン賞   三宮麻由子氏(外資系通信社勤務、エッセイスト・37歳)
 第3回
  チャレンジ賞  川畠 成道氏(ヴァイオリニスト・33歳)
  サフラン賞   澤田 理絵氏(ソプラノ歌手・31歳)

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第3回「研修会」ならびに「講習会」へのご参加をお薦めします

理事長 高橋 実

 第3回「点字技能師(専門点訳者を含む)研修会」(以下、「研修会」という)ならびに「点字技能師チャレンジ講習会」(以下、「講習会」という)を下記の日程で行うことになりました。要項を請求の上、ぜひどちらかにご参加ください。

主催:社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター
協力:特定非営利活動法人 日本点字技能師協会
日時:平成18年6月17日(土)
  受付 12:00〜
  開会 12:30〜12:40
  講座1 12:40〜14:40
  講座2 14:50〜16:50
   夕食交流会(自由参加) 18:00〜20:00
   6月18日(日)
  講座3  9:00〜11:00
  講座4 11:40〜13:40
  講座5 13:50〜15:50
   意見交換会と閉会 16:00〜17:00
会場:戸山サンライズ
   住所 東京都新宿区戸山1-22-1
   TEL 03-3204-3611 FAX 03-3232-3621
   最寄り駅:東京メトロ東西線 早稲田駅
  都営地下鉄大江戸線 若松河田駅 それぞれ徒歩約10分)

●研修会
 「研修会」は点字技能師および専門点訳者の技術の向上を目的としてステップアップするための講座です。点字技能師制度は点字の資質向上と啓発普及、職域拡大などを願って、その実現を関係者に働きかけてきました。7年前にこの制度が結実して、一昨年からは「社内資格」とはいえ国のお墨付きとなり、技能師も現在まで158人が誕生しました。また一昨年後半から、普通校に学ぶ視覚障害児童・生徒に国の責任で点字教科書が供給されることになり、専門家の養成が急務となってきました。

受講資格:点字技能師、および小中学校程度の教科書や参考書を点訳したり理解ができる人
定員:90人(先着順)
受講料:10,000円
講義内容(予定)と講師:
講座1「点字表記とくに漢文古文を中心に」筑波大学附属盲学校教諭 原田早苗氏
講座2「図形を中心にした理数点訳」筑波大学附属盲教諭 高村明良氏
講座3「ルイ・ブライユはオルガンを弾くために点字を考案した!――マスあけよりわかりやすい点字楽譜へのいざない」京都ライトハウス情報ステーション所長 加藤俊和氏
講座4「触ってわかる点字・点図とは――ユーザーの立場から」日本ライトハウス盲人情報文化センター嘱託職員 小原二三男氏
講座5「盲学校用点字教科書と一般校で学ぶ盲児の点字教科書の比較
――算数教科書などを中心に」 広島大学助教授 牟田口辰己氏

●講習会
 「講習会」は、点字を使用している人や点字に関心をもちながら点字に専念できなかった人、点字技能師にチャレンジしようという人を対象にして意欲と実力を高めていきたいという講座です。

受講資格:日常点字を生活文字としたり、点訳しながら点字技能師を取得したいという意欲をもっている人
定員:70人(先着順)
受講料:12,000円
講義内容(予定)と講師:
講座1「視覚障害者の教育・職業・福祉・文化の過去・現在・未来」
京都ライトハウス情報ステーション所長 加藤俊和氏
講座2「『点字の校正基準』作成に関わって考えさせられたこと」
視覚障害者総合支援センターちば次長 高橋恵子氏
講座3「専門、正確、迅速、3拍子をあわせもつ点字技能師に
チャレンジを」      ロゴス点字図書館館長 高橋秀治氏
講座4「学科試験対策――過去問の傾向と予想される出題」
ロゴス点字図書館館長 高橋秀治氏
講座5「実技試験対策―過去問の傾向と予想される出題」
神奈川ワークショップ次長 藤野克己氏
 ※当日は点字器をご持参ください。
 ※また、点字使用者はテープレコーダー(電池式のもの)も必要です。

 お申込が少ない場合は取りやめることもありますのであらかじめご了承ください。お申込締切は5月20日必着で、申し込みを受理した方に郵便振替用紙をお送りします。
 なお、6月17日の宿泊は戸山サンライズにて洋室(シングルとツイン)・和室(4人部屋)を何部屋か5月10日まで確保しておりますので、希望者は申込時にご相談ください。
 問い合わせはセンター三上まで。

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第15回「専門点訳者実践養成講座」前期受講生を募集します

内容:「日本語基礎」「日本語応用」「理数」「実践」「教科書製作」の5講座
日時:2006年4月29日(土)〜9月30日(土)
 4月29日(土)午前9時半より、あんさんぶる荻窪(荻窪駅南口徒歩3分)にて開講式と講演会を開催します。講演は、日本点字技能師協会理事長込山光廣氏に「点訳ボランティアに期待すること」と題してお話いただきます。この講演はどなたでもご参加できます。
対象:「日本語基礎」は点字をマスターしようとする方で、本講座修了後に応用編に進む意志のある方(定員10名)。
「日本語応用」「理数」「実践」はパソコン点訳をはじめている方(定員各10名)。
「教科書製作」は点訳書を作った経験のある方で、今後教科書点訳に携わる意志のある方(定員60名)。
場所:視覚障害者支援総合センター会議室ほか、開講式と「教科書製作」はあんさんぶる荻窪を予定。
費用:無料(教材費のみ実費負担)
申込:電話またはファクスで応募要項をご請求の上、4月20日(木)必着で当センターにお申し込みください。

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競い合い、助け合う コンサート
―羽ばたけ視覚障害音楽家たち―
コンサートと講演会のご報告

松浦 実希

 17年度の日本自転車振興会の補助事業「競い合い、助け合う コンサート ―羽ばたけ視覚障害音楽家たち―」は、札幌・福岡・東京の3会場でコンサートと講演会を開催することができました。昨年度の名古屋・大阪・東京会場とあわせますと6回にわたって開催できたことになり、全国の皆様からの温かいご支援とご協力があってこそだと感謝しています。10月20日の第1弾の札幌コンサートは前号でご紹介しましたので、今回は第2弾福岡コンサートと第3弾東京コンサートのご報告をさせていただきたいと思います。

 12月13日(火)福岡市市民福祉プラザふくふくホールでおこなわれた福岡コンサートは、前日夜から降り積もった雪が道端に残り北風が強く吹きつける大変寒い日でした。しかしながら心配していた事故もなく、お客様は楽しみにしてくださっていたのか問い合わせも多く、早くから会場にお越しいただいた方もいました。第1部は飯嶋輪さんの大きな体から奏でられる繊細なヴァイオリンの音色で幕開けし、澤田理絵さんの響き渡るソプラノで舞台は華やかになりました。第2部は、岡崎勝美さんの伝統をしっかりと引き継いだ箏の重さに身の引き締まる思いがし、一転して豊田隆博さんのムードたっぷりのジャズピアノにすっかり酔いました。第3部に登場いただいた安武慶吉先生の講演と演奏は、一流の箏・三弦奏者として活躍されてきたこれまでの豊富な経験と実績に心をうたれた方も多かったようで、洋楽・邦楽と盛りだくさんの内容でした。また地元の朗読ボランティアとして活躍され当センターの支える会員でもある野中恭子さんに司会をしていただき、大変思いやりがあって楽しい進行に演奏会が一層心温まるものになりました。

 続いて1月7日(土)セシオン杉並ホールでは、新年明けてすぐの慌しい中ではありましたが、地元ということでボランティアとして普段お世話になっている方々など多くのお客様に来ていただきました。当法人の役員として長年ご尽力いただきました星伊久江先生が昨夏お亡くなりになり、先生がご指導されていたコーラスグループのコール・トゥインクルスターの皆様には特別出演していただき、先生へ感謝の気持ちと追悼の意味をこめたコンサートでもありました。福岡会場に加え、サフラン賞を受賞した澤田理絵さんに東京会場でもご出演いただき、また澤田さんと附属盲学校で同級生だったという穴澤雄介さんは演奏だけでなくショーステージとしても楽しめるヴァイオリンを演奏していただきました。そして塩谷靖子さんのやさしく温かいソプラノの歌声と講演で今年度のコンサートは締めくくられました。

 最後になりましたが、ご後援をいただいた北海道視力障害者福祉連合会、札幌市視覚障害者福祉協会、福岡県盲人協会、福岡市視覚障害者福祉協会の皆様方をはじめとし、それぞれの地域に住んでいる支える会員の方々に実行委員として運営・進行のお力添えをいただいきましたこと、この場をお借りして深くお礼申し上げます。お一人お一人のお名前をここでご紹介することはできませんが、センターではなかなか手のまわらない地元の広報・宣伝など熱心に働きかけてくださり、何より音楽には不案内であるため専門的、技術的なことなどを含め多くの部分で大変お世話になりました。このように皆さんにお力添えをいただいたおかげで3会場のコンサートを無事終わることができ、担当者として安堵と同時にたくさんの思い出と経験を重ねることができ感謝の気持ちでいっぱいです。

 来年度もこれから羽ばたく若い方々を含め視覚障害音楽家の演奏の場づくりと応援をセンターとしてできる限りさせていただきたいと思いますので、引き続き温かいご支援をお願い申し上げます。

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横浜市立美しが丘小学校に行って

坂巻 明子

 2月16日、横浜市立美しが丘小学校の福祉の授業にトークと演奏で行ってきました。
 対照となる児童は3・4年生全員約100名ちょっとで、場所は体育館で行いました。トーク内容については、「視覚障害者が日常生活において困っていること」「皆さんが道を歩いていて視覚障害者に出会った時にどのような声かけをしたらよいのか」という事を中心とし、最期には児童の皆さんから質問も受けました。また、現在4年生の国語の教科書には点字の学習が取り上げられていること、当センターで盲学校小学部の国語の教科書を製作したことから、実際に教科書を学校に持って行き、見せることもしました。

 私たちが日常困っていることといえば、点字ブロックの上に車や自転車が止められていたり、置いてはいけないはずの所にむやみに物が置かれていることで、それにぶつかってしまうこと、音声を使ってインターネットの活用ができるとはいってもまだまだ情報量が不足していること、1人で生活しているとポストに入っている郵便物の仕分けがスムーズにいかないこと等々、いくつか取り上げました。「ちょっとの買い物だからいいや」と思って止めてしまう自転車でも、そこを偶然に私たちが通りかかればぶつかってしまいます。ほんのちょっとのことが大きな事故につながるという話には皆さん熱心に聞いてくれました。

 皆さんからの質問では、「料理はどのようにするのか」「テレビを見ることはあるのか」「どうしてピアノの鍵盤を間違えずに弾けるのか」等、私たちにとっては普通にこなしたり感じていることでも晴眼者にとっては不思議に思うことはたくさんあるのだとつくづく思い知らされました。それにしても、皆さん活発に手を上げて質問してくれるという反応の良さには感心しました。全部の質問に時間の関係で答えられなかったのはとても残念でしたが、このチャンスを生かして、もっと視覚障害者のこと、その他の障害のことを知ってもらえたらと思います。

 また、皆さんが視覚障害者に出会った時にどうすればよいかということについては、突然体に触れられて声をかけられるとこちらがビックリしてしまうので、私たちの近くに来て「なにかお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれたら嬉しいということ、信号待ちをしている私たちに「青ですよ」の一言があれば助かること、道案内をする場合、白杖を持たないで欲しいことなどを話し、手引きの仕方等にも触れました。

 演奏の方では、体育館の舞台のピアノが使用できたので、ソロとしてバッハ作曲「主よ、人の望みの喜びよ」とショパン作曲「幻想即興曲」の2曲を演奏させていただきました。また、昨年この学校の文化祭で歌った曲「ビリーブ」、それからSMAPの「世界に1つだけの花」を私の伴奏で歌ってもらいました。皆さんの元気な声、いきいきしたハーモニーに私も感動しました。

 音楽の方でも皆さんに喜んでもらうことができて、とても嬉しく思っています。
 これからも、トークと演奏ということで、あちこち行くことができたらと思っています。

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防災訓練

事務局長補佐 高橋 和哉

 1月17日に行った防災訓練報告を転記します。

平成18年1月18日

防災訓練報告
高橋和哉

日時:平成18年 1月17日 午後1時から午後5時まで
訓練内容:中距離ウオ―キング(約4km)、地震体験
参加者:1.職員12名(うち視覚障害者1名)
 2名(うち1名は視覚障害者)は業務のため不参加
     2.利用者6名参加(5名不参加)
行程:
  1:00  センター出発
  2:00頃 吉祥寺駅
  2:30頃 立川駅
  3:00  防災館到着   地震体験を行う。
  4:30頃 防災館出発
  5:00頃 立川駅 解散
          立川駅―防災館往復はバスを利用。

・ウオーキング
 初めての大震災に対する防災訓練であり、特に課題を設けずに、センターから吉祥寺駅まで約4kmを歩いた。防災訓練としては、集団で歩くことの意味はないので、次回のウオーキングは、集団でなく、実情にあった最小限の単位で行動できるような形をとろうと考えている。今回のウオーキングは課題もなかったので、反省材料もない。ただ、晴眼者の中には、無意識のうちに、頻繁に後ろを振り返ったため、翌日、首筋を痛めた者がいた。

・地震体験(立川防災館)
 想像していた以上に参加者にとって、有意義なものであった。3グループに分かれて、様々な地震(関東大震災、阪神淡路、鳥取、福岡、奥尻、新潟中越等)を体験した。関東大震災は他の地震と違い、プレートのずれによるものであり、非常に大きな力があった上に長時間の揺れであったのが印象的であった。
 係の方のお話も、なかなか興味深いものがあった。また、非常食コーナーでは色々なものを試食でき、半数の方々が購入していた。購入することは興味半分かもしれないが、少なくとも災害に対する備えを蓄えたことであり、非常に有意義だったと思います。

・今後の課題
 まず、一番重要なことは、大震災時においては、障害の有無は全く関係ないことを視覚障害者に理解して貰うことです。大震災時において弱者は、重軽傷者、またその家族の方々です。  ということで、私たち晴眼職員は、まわりの重軽傷者の救助を行う義務があります。震災時に、重傷者を目の前にして、無傷の障害者が保護を訴えるような愚かな行動、考えを持たないように、機会を見ては、話をしていきたいと思います。

 参加(経験)することとしないことの違いは非常に大きい。今回、参加した方々は半日費やして、大地震とはどんなものか、またその経験を通して、自分自身がその時に、どのような行動をとれるのか、少しは真面目に考えたと思います。利用者(視覚障害者)の不参加が目立ちましたが、今後、不参加者を巻き込むことが全体にとって、大切なことだと考えています。意識のないものが大震災時に全体の足を引っ張る可能性は高く、今回参加した人のためにも、不参加者を無くして意識を高める努力が必要だと考えます。
 次回は平成19年1月17日を予定している。

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