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2006年10月4日発行 増刊通巻第5676号 社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター

支援センターだより

皆さまへ

理事長 高橋 実

 真夏本番は猛暑が当たり前なのでしょうが、年々暑さが身に染みてきます。私の個人的な事情でしょうか。10月になってようやくしのぎやすい毎日になって参りましたが、皆様夏バテから解放されお元気でお過ごしでしょうか。ありふれたご挨拶で恐縮ですが、ほっとする間もなく、まもなく寒い冬がやってきます。どうぞ体調には十分ご注意の上、毎日をお迎えください。  日頃は当センターをお引き立てくださり、本当にありがとうございます。どうもエンドレステープのように思い、気が引けるのですが、センターは皆様のご支援とご協力無くして存立はありえません。今後とも事情の許す限りでお力添えくださいますように、切にお願い申し上げます。

 これまた耳にタコのできるほど申し上げお願いしております、「チャリティコンサート」にお出かけいただきたく、改めてお願い申し上げます。近々会場の下見に行くことになっていますが、杉並公会堂は新装なって、音楽関係者の話によりますと都内で一、二をあらそうホールだと評価されているようです。そのホールで、ご案内のようなコンサートをお聴きいただけることを楽しく思っておりますと共に、1人でも多くの方をお誘いいただければ、これ以上の喜びはありません。定員1190人だそうですが、せっかく熱演してくださる方にもご満足いただくにはホール一杯のお客様がおられれば、と私なりに考えております。万難を排してご協力いただければ幸いです。

 センターでは20周年を記念して、このコンサートと、記念出版を計画しております。いずれも仮題ですが「センター20年のあゆみ」を武藤歌織さんに、盲学校の中高生と一般の人を対象にした「点字日本地図」、点字の普及啓発を目的にした「点字のレッスン」を阿佐博さんに、「挑戦こそわが命」という歴史エッセイを谷合侑さんらにお願いしております。ご期待ください。

 コンサートは、2004年度から視覚障害音楽家の社会参加と若い人達の発掘を願って始めた事業で、毎年全国3ヶ所で「競い合い、助け合う コンサート――羽ばたけ視覚障害音楽家たち」と銘打って開いており、その7回目と、センターの20周年記念コンサートを併せて開くことにしました。  12月2日(土)は神戸のピフレホール、新年の2月24日(土)は広島のYMCAホールで開催すべく、準備に取り組んでおりますので、これまたお近くの皆さん、是非お誘い合わせの上、お出かけください。in東京はチケット3000円ですが、in神戸とin広島は無料です。

 今更申し上げることでもないのかもしれませんが、1986年7月、毎日新聞社点字毎日を編集委員で定年退職して、それまでも仕事として、またサイドワークとして、1954年以来取り組んでいました視覚障害者の社会参加を促進するための事業を集大成するため、東京で盲学生情報センターを立ち上げるということで10月、子供2人を大阪に置いて家内と上京しました。高額の家賃を払うことができませんでしたので、青梅の聖明福祉協会で本間昭雄先生ご夫妻ら関係者のご理解でゲストハウスを半年間拝借し、準備室も協会内に一室を設けていただき、仕事を進めて、予定通り翌87年7月、杉並区成田東に民家を借り受け、盲学生情報センター(現・視覚障害者支援総合センター)の看板を上げることができました。

 事務机など荷物を入れるとお借りした3部屋と台所は塞がってしまうことで、5月下旬、当時お世話になった54人近い方をお招きして記念祝賀会を開きました。翌日の普通紙に大きく前日の催しが写真入りで載りました。ところが、私の「3階を全部お借りしてセンターの事業を展開する」というコメントが載っていましたら、早速「民家の3階建ては違法建築なのになぜ?」という近隣からの苦情が区役所に寄せられ、私は電話でとがめられたことをよく覚えています。そんなことはつゆ知らず、2階を私宅の住まいとして拝借したつもりでした。なんとそれは中2階で、内緒だったということを後で知った始末です。

 96年5月、「法人認可はまず現金で1億円がなければならないことと、耐火建築でなければ」ということで、現在のビルに引っ越し、私の希望で点字記念日である11月1日に法人認可を取得することができました。今も2階と3階はチャレンジで、4階は法人本部と雑用事務のフロアで、3つに別れていて不便この上ないのですが、帯に短したすきに長しで、未だに移転ができずじまいです。

 最後に、支える会のあり方について私の考え方を少し述べさせていただきます。ここ数年、何人かの会員が匿名で河井会長を介して「理事長は越権行為が甚だしい」とか「理事長といえども会員の1人なのだから自重して欲しい」とか言ったご意見を聞かされます。もちろんこれは「センターだより」を通して感じられることが多いのだと思い、「大切な支援者に誤解を招くような表現や行動は慎まなければならない」と、本当に本当に考えております。

 そもそも支える会はセンター発足以前の1986年、当時の富士(現みずほ)記念財団が「盲大生点訳介助事業」をスタートさせ、その運営をセンターに委託されたことから、センター直属の専門点訳者を養成しなければならなくなり、理数・英語・触図などの実戦養成講座を毎年開講しました。その人達と文月会時代の知り合いなどに会員登録をしていただき、組織として支える会ができました。私の理想とする、実体があって名称がついたということになります。ですから組織の規約も大雑把で、役員も知り合いの人に名前を借りてという具合、会長も聖明福祉協会理事長の本間昭雄先生に押しつけて当初は運営されていました。本間先生が諸般の事情で会長をお辞めになった後、現会長である河井さんにお願いして今日に至っております。

 したがって、発足当初から会員になっておられる方と、今も養成講座を受講される方については受講料はいただかず、会員になっていただいていることから、全国で700人前後の会員がおられ、会費と高額のご寄付をいただいております。「年金生活者になりました」とか「高齢で点訳はできませんが」とかいった善意の皆さまばかりで、何度感謝をしても足りないほどで、この皆さま方がおられるからこそセンターは存立しているのです。  経過はともあれ、透明性とゆるやかな組織で支える会とセンターは車の両輪以上に一心同体であって欲しいと願う私です。しかし、泥縄式の規約も古くなりました。時代に沿った規約を、20周年を機に法人の役員会や支える会の皆さまとご相談して、見直していきたいと思っておりますので、ご面倒でも忌憚のないご意見を、直接私にもお聞かせいただければと思っている次第です。

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競い合い、助け合う コンサート in 東京
――センター発足20周年記念音楽会

山本 千恵

 日本自転車振興会の助成を得てセンターが主催している視覚障害音楽家活動促進事業も今年で3年目を迎えました。今回はセンター発足20周年記念事業と合わせて、規模を拡大して実施することになりました。(主催:視覚障害者支援総合センター、後援:毎日新聞社点字毎日・杉並区)

 いよいよ11月11日(土)の東京コンサートが間近になってまいりました。東京コンサートの概要は以下のとおりです。チケット・チラシに関するお問い合わせは当センターで承っております。なお当日券もございますので、ご興味を持たれた方はぜひお誘い合わせの上、足をお運びいただきますようよろしくお願い申し上げます。

 なお東京コンサートに続き、12月2日(土)は神戸コンサート(神戸ピフレホール)、2007年2月24日(土)は広島コンサート(広島YMCAホール)を開催していく予定です。現在まだまだ準備段階ではありますが、こちらは入場無料となっておりますので、開催の際、お近くにおいでの皆様はぜひ足をお運びくださいますようお願いいたします。

競い合い、助け合う コンサート in 東京
――センター発足20周年記念音楽会

12:30開場 13:30開演
会 場:杉並公会堂大ホール
杉並区上荻1-23-15  TEL 03-3220-0401
JR・東京メトロ荻窪駅北口より徒歩5分
入場料:3,000円(全席自由)

チケット問い合わせ先:社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター
TEL 03-5310-5051

プログラム
♪女声コーラス:コール・トゥインクルスター/ピアノ伴奏・坂巻 明子
♪ソプラノ:大石 亜矢子/ピアノ伴奏・川瀬 葉子

第2部
♪和太鼓と鍵盤付ハーモニカ:和太鼓・片岡 亮太、鍵盤付ハーモニカ・大胡田 裕
♪ヴァイオリン:川畠 成道/ピアノ伴奏・鷲宮 美幸

第3部
♪ジャズピアノとトーク:加納 洋

みなさまのご理解とご支援のおかげで東京公演は、とても充実した内容での開催を迎えることになりました。ソプラノの大石亜矢子さん、和太鼓の片岡亮太さん、鍵盤付きハーモニカの大胡田裕さんをメインとし、特別ゲストとして川畠成道さん、加納洋さん、女声コーラスのコール・トゥインクルスターにご出演いただくことになりました。第2部で演奏をしてくださるヴァイオリニストの川畠成道さんは、英国をベースに演奏活動をされており、CD・ヴァイオリン部門売上でもデビュー以来1位を継続しています。第3部でジャズピアノの演奏とトークをしてくださる加納洋さんは、ニューヨークを拠点に国際的な演奏活動をされておりますと同時に、社会福祉活動家としても活躍されている方です。邦楽、クラシック界でこれから大きく羽ばたいていく視覚障害音楽家の演奏を、できるだけ多くの方にお楽しみいただければと思っております。また、全国には、これから羽ばたこうとしている、あるいは、すでに大きく羽ばたいておられる多くの音楽家が活躍しています。こうしたセンターの活動を契機として、視覚障害音楽家の活動を支える「理解と支援の輪」がこれからもますます広がっていくように、皆さまの一層のお力添えをお願いしたいと考えております。

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第4回チャレンジ賞・サフラン賞 受賞者決定

三上 奈美恵

 去る8月29日に第4回 チャレンジ賞・サフラン賞の選考委員会を開催しました。慎重なる審議の結果、チャレンジ賞には南澤 創(みなみさわ はじめ)さん(33歳)、サフラン賞には定家陽子(さだいえ ようこ)さん(35歳)が満場一致で受賞者に決定いたしましたことをご報告いたします。

 南澤さんは長野県出身。弱視で高校まで普通校に学ばれましたが、大学受験期に視力を失いました。高校卒業後、盲学校の専攻科音楽科に進み、武蔵野音楽大学(ヴァイオリン専攻)、同大学院を経て、音楽教諭となって5年目。今年の4月に転任し、現在、栃木県宇都宮市の公立中学校で教鞭を執る傍ら、演劇部の顧問として生徒たちとミュージカルを創作し、うつのみやジュニア芸術祭に向けて練習に励んでいるとのこと。教育現場における子どもたちとの関わりに難しさを感じさせるニュースが毎日のように飛び交う昨今、視覚障害がありながらも普通校で教師として日々奮闘し、生徒と向き合う姿が評価されました。

 一方、定家さんは神奈川県出身。盲学校高等部卒業後、恵泉女学園大学、東京女子大学大学院(現代文化専攻)に進学。ボストン大学への留学を経て、恵泉女学園中学・高等学校で講師として英語と海外からの留学生に対して日本語の授業を担当。7年間勤務し、惜しまれつつも今年の3月で退職されました。5月からはJICA東京国際センターに勤務し、持ち前の語学力を活かして、海外研修生のための研修コースの計画・立案、実施、評価などのコーディネートをされており、今後、更なるご活躍が期待されます。また、定家さんは盲導犬ユーザーであり、ご家庭にはご主人と3歳になるお子さんがいらっしゃいます。

 なお、お二人の贈呈式は11月11日(土)杉並公会堂グランサロンにて当センター発足20周年記念式典内で行います。
 南澤さん、定家さんにつきましては、『視覚障害――その研究と情報』最新号(No.221)でも紹介記事を掲載いたします。ご関心のある方はぜひこちらもご一読ください。

選考委員(50音順):
     阿佐 光也氏(日本盲人キリスト教伝道協議会 主事)
     榑松 武男氏(KGS株式会社 代表取締役社長)
     笹川 吉彦氏(日本盲人福祉委員会 理事長)
     田中 徹二氏(日本点字図書館 理事長)
     高橋  実 (視覚障害者支援総合センター 理事長)

これまでの受賞者は次の方々です。(年齢は受賞時)
※サフラン特別賞は第1回のみ
第1回
 チャレンジ賞  渡邊  岳氏(弁護士・36歳)
 サフラン賞   高橋 玲子氏(玩具メーカー勤務・35歳)
 サフラン特別賞 中間 直子氏(三療業・40歳)
第2回
 チャレンジ賞  広瀬浩二郎氏(国立民族学博物館研究員・36歳)
 サフラン賞   三宮麻由子氏(外資系通信社勤務、エッセイスト・37歳)
第3回
 チャレンジ賞  川畠 成道氏(ヴァイオリニスト・33歳)
 サフラン賞   澤田 理絵氏(ソプラノ歌手・31歳)

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第15回「専門点訳者実践養成講座」(後期)お知らせ

 この度「専門点訳者実践養成講座」後期を開講することとなりました。詳しくは当センター担当 尾田真弓まで応募要項をご請求の上、10月10日までに書面でお申し込みください。

主 催:社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター
後 援:杉並区

1 目的
視覚障害学生ならびに専門職にチャレンジする方、専門職に従事する方たちのテキスト、教科書、学術書、参考書、専門書等を正確かつ迅速に点訳する点訳者の養成を行います。

2 受講にあたって
@「視覚障害者支援総合センターを支える会」の会員、もしくはこれから入会しようという方であること。会費は年間一口5千円以上(支える会会則参照)。これから入会される方は事前にお振込みいただくか、もしくは開講日にご持参ください。なお、現在会員で2006年度会費を納入されていない方は、開講日当日にご持参ください。
A受講者は期間中、やむを得ない事由を除き欠席しないこと。

3 会場
社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター 会議室

4 実施期間
2006年10月13日(金)〜12月22日(金)

5 講座の内容
後期は「日本語基礎」講座を開講します。詳細は以下をご確認ください。

《日本語基礎》
講  師:飯田 三つ男(視覚障害者支援総合センター職員 点字技能師)
日  時:金曜日 10:00〜12:00(全10回、1回2時間)
     10月13日、20日、27日
     11月10日、17日、24日
     12月1日、8日、15日、22日
会  場:当センター 会議室
受講要件:点字をマスターしようとする方で、受講修了後に通信教育の応用編に進むことを原則とします。初心者歓迎。
内  容:数字、アルファベットを含む日本語点字の読み方書き方を、基礎から指導します。
教  材:点字器、点字用紙、『点字表記辞典 改訂新版』『点訳のてびき 第3版』『点字表記法 2001年版』。

6 定員
10名とします。

7 申込方法・締切り
同封の申込書・テキスト申込書のそれぞれに必要事項をご記入の上、郵送またはFAXにて10月10日(火)までに(必着)当センターへお送りください。申込み受付は申込書の先着順とします。

8 受講者の決定
定員をオーバーしない限り、締切までに申し込まれた全員に郵送にて10月11日(水)以降ご連絡いたします。この日以前に連絡がない場合は、受講決定としてご予定ください。

9 受講料
無料。ただし、テキストなどの教材は実費でご負担いただきます。別途後援会にご入会いただきます。

10 お問合せ先
「点字をマスターして近い将来点訳者としてセンターの戦力として活動したい」という意欲のある方で遠方にお住まいの方、もしくは日程の調整がつかない方には、点字通信教育制度(日本語基礎、日本語応用、英語、音楽)も設けております。また、本講座ならびに通信教育についてご不明な点がございましたらお問い合わせください。

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世界初! 情報機器展サイト・ワールドへのお誘い

尾田 真弓

 52号のセンターだよりに同封させていただきましたチラシのとおり、11月2日(木)〜4日(土)の三日間、東京墨田区すみだ産業会館サンライズホールにおいて、視覚障害者向け情報機器等を集めたイベントが開かれます。当センターも共催の一団体として名を連ねさせていただいておりますので、再度皆さまにご案内をさせていただきます。

 このイベントは視覚障害当事者はもちろん、福祉、視覚障害に興味がおありの方どなたにも「来て、見て、触れて、納得して」いただけるように企画いたしました。総勢46団体が出展する視覚障害者向け情報機器等を集めた展示会のほか、東京大学教授 伊福部 達氏による講演会、静岡県立大学教授 石川 准氏のコーディネートによるシンポジウム、本イベント実行委員長でもあるKGS(株)社長 榑松 武男氏のコーディネートによるアクセシビリティ・フォーラム、日本点字図書館提供による視覚障害者プライベートホームシアターを体験できる映画上映会等を企画しております。当センターも、視覚障害関連商品として、活字書籍やイメージ商品の絵はがき、道産子どん等を販売いたします。
 先日の実行委員会での話によると、事務局あての問い合わせの電話等も多く、この会期にあわせて地方からバスを借り切っておこしいただける盲学校の先生方、施設の職員もいらっしゃるとか。

 ご希望の方には10月下旬にはサイトワールドプログラム等を点字・墨字とも事前配布する予定でおりますので、担当 尾田真弓までご連絡ください。事前にじっくりプログラムを読み、めあての展示品をめざしてお越しいただいても、当日ふらっと足をお運びいただいても、きっと新たな発見を楽しんでいただけるものと思います。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

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2007年 点図カレンダー 発売開始!

高橋 和哉

 9月25日より、2007年度の点図カレンダーを発売します。1部500円です。今回は、ナスカの地上絵という、現代の既成概念を持っていると納得のいかない、不可解なものです。よって、カレンダー裏面に、点字で各々の絵の説明をしました。10月中旬には、カレンダー1部(贈呈)と申込用紙を送付いたしますので、今年もよろしくお願いします。

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