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2008年8月12日発行 第6323号 社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター

支援センターだより

皆さまへ

理事長 高橋 実

 夏本番を迎え、皆さまにはいかがおすごしでしょうか。洞爺湖サミットで賑わった私のふるさと北海道、その旭川は6〜7月で東京より気温の高い日が結構あったりして驚きました。また、藁をもつかむ思いで放浪していた私に「新聞記者」という目標をつかみ取らせてくれました岩手盲学校のある盛岡は、6月と7月、大地震に見舞われました。難しい理屈は分かりませんが、このように地震があちこちで起こりながら東京にやってこないというのは不思議です。地震に遭遇された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。13年前の大変な経験を思い起こします。朝5時過ぎ、センターの事務所で仕事をしていましたら、ラジオから流れ出たニュースに驚き、早速関西にいる10数人の仲間に電話をしました。二度とこのようなことのないよう願っています。会員の皆さまの中には、いわゆる後期高齢者になられた方が数多くおられると思います。自慢することのない私は、堂々と後期高齢者を売りにしています。ここしばらく、我が家は「ねんきん特別便」のことで、それなりに揉めています。これもいずれきちっと調べなくてはいけない訳ですが、私の定年後、分からない部分が社会保険庁にあるとか。まったく酷いものですね。

 今回はチラシ類をいくつか同封させて頂きました。これでセンターの年間行事がご理解頂けると思います。何かと心身共に落ち着かない今日この頃ですが、時間をつくってお読み下さり、ご協力いただける部分については担当者までご連絡下さい。

 センター開設20周年記念事業の積み残しになっていました『基本地図帳―世界と日本のいまを知る』の全4巻がようやく完成しました。丸紅基金の助成を頂き、盲学校などへ寄贈させて頂きました。来年度の教科書ないしは副教材にも採用して頂きたいと思っていましたが、間に合いませんでした。この種の地図は、この世界にはなかったものですから、評価は高い訳ですが、読んでもらわなければあまり意味はありません。お知り合いの方でユーザーの方がおられましたら、ご宣伝下さい。

 『ニューコーラスフレンズ』という、音楽の本も視覚障害をもつ児童生徒に活用して頂きたいという思いから今回1年がかりで完成させました。私は盲学校以外の学校で学ぶ点字使用の児童生徒から点字本の製作を依頼されましたら、機会をみてその学校に出かけています。その子どもの点字力や学習環境などについて、その児童生徒を中心に保護者、先生、教育委員会などと話し合っています。『ニューコーラスフレンズ』は、そこで出されたリクエストです。

 教科書のバリアフリー法ともいわれる「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」が、衆参両院の本会議で全会一致可決され、6月18日施行されました。この教科用特定図書とは、点字・拡大・音声などの教科書の総称です。普通小中学校に学ぶ児童生徒で点字教科書を使っている子どもたちは、私たちの調査で全国に50人近く在籍しているとみられています。その子どもたちに4年前から点字による教科書が無償で給与されることになりました。しかしこれは、法律での裏付けがなかったこともあって、いろいろと問題がありました。今回それが法律となりました。だからといって障害に沿った教科書が問題なく供給されるかといいますと、経費・体制・作り手などの問題がありすぎて、今も私たちはスムーズに供給されるシステム作りで文科省とたびたび話し合っています。なかなか埒があきません。このことについては、また項を改め、ご報告してご協力をお願いしますので、その節はよろしくお願い致します。

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「競い合い、助け合う コンサート 2008」開催について

輿水 辰春

 財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)の助成を受けましてセンターで主催しております「競い合い、助け合う コンサート―羽ばたけ視覚障害音楽家たち―」がその開催に向け、今年も始動しております。より多くの皆さまに開場へ足をお運びいただき、視覚障害音楽家の方々の演奏に耳を傾け、その理解と応援にお力をお貸しいただきたいと思っております。

 会場は当センターがあります杉並区荻窪の杉並公会堂大ホール。日時は12月6日(土)、時間は14時から20時30分までで、開場は13時となる予定です。今年はたくさんの出演者をお迎えします関係で、お昼から夜までの長丁場となりますので、途中「夕食でも食べよう」あるいは「荻窪の街をちょっとお散歩でも」といった方々へ向け、会場への再入場も考えております。

 入場料は全席自由で3,000円。チラシとチケットは8月半ばには出来上がりますので、センターにお問い合わせください。また、今年度からチケットをお近くの「チケットぴあ」の窓口や「ファミリーマート」「サークルK・サンクス」にてお買い求めいただけます。「ぴあ」とコンビニエンスストアでの発売日は8月28日(木)です。センターにお問い合わせいただいても、お近くのぴあやコンビニでも、ご都合に合わせてお求めくだされば幸いです。

 最後に出演者の方々をお知らせいたします。これからの成長が期待される若手の方から世界的なキャリアのあるベテランの方まで、洋邦問わず幅広いご出演陣で、多くの皆さまのご期待に応えることができると思います。是非当日は、お誘い合わせの上、会場までお越しください。

ご出演される方々(敬称略・50音順):飯嶋輪(ヴァイオリン)、片岡亮太(和太鼓)、コール・トゥインクルスター(女声コーラス)、澤村祐司(箏)、根岸弥生(ピアノ)、橋本夏季(ソプラノ)、樋口清美(音楽療法)、踊正太郎(津軽三味線)、和波たかよし(ヴァイオリン)

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締め切り迫る!
「第6回チャレンジ賞・サフラン賞 候補者公募」
「ルイ・ブライユ生誕200年記念 論文・エッセイ募集」

輿水 辰春

 時間が経つのは早いもので、春よりセンターで募集を行なってきました2つの公募も、間もなく締め切りを迎えようとしています。

 まず1つ目は、「未来に夢を託して努力している若者に賞を」という目的で制定されたチャレンジ賞・サフラン賞です。第6回目となる今年度の締め切りも8月15日(金)に迫っています。応募用紙はセンターのホームページ(http://www.siencenter.or.jp/)からダウンロード可能です。詳細は「応募要項」ならびに「応募方法について」をご覧ください。なお、ご提出いただいた応募書類につきましては、返却いたしませんのでご了承ください。

【名称】
「チャレンジ賞(男性)」「サフラン賞(女性)」
【対象】
視覚障害のある、いわゆる若い男女で身体障害者手帳所持者。自薦・他薦を問いませんが、職業自立して視覚障害者の文化の向上と福祉の増進に寄与しようとしている人で、気迫と体力と人間味のある人。
【選考と受賞者の決定】
選考は、当センターが委嘱した委員で構成する選考委員会でそれぞれ受賞者1人を決定し、9月末までに受賞者に通知すると共に、センター発行の月刊『視覚障害―その研究と情報』と『支援センターだより』で公表し、関係する報道機関などにも関連記事の扱いを依頼します。
【応募期間】
2008年5月1日(木)〜 8月15日(金)消印有効
【表彰】
いずれも賞状と賞金50万円、副賞KGS賞(Braille Memo BM16)を贈ります。
【贈呈式】
2008年12月6日(土)杉並公会堂にてセンターが主催するコンサートにて行ないます。
【選考委員】(50音順)
阿佐光也氏(元日本盲人キリスト教伝道協議会 主事)
榑松武男氏(KGS株式会社 代表取締役社長)
田中徹二氏(日本点字図書館 理事長)
高橋 実 (視覚障害者支援総合センター 理事長)

●これまでの受賞者は次の方々です。 (年齢・職業は受賞当時)
第1回
 チャレンジ賞   渡邊 岳さん(弁護士・36歳)
 サフラン賞    高橋玲子さん(玩具メーカー勤務・35歳)
 *サフラン特別賞 中間直子さん(三療業・40歳)
第2回
 チャレンジ賞   広瀬浩二郎さん(国立民族学博物館研究員・36歳)
 サフラン賞    三宮麻由子さん(外資系通信社勤務、エッセイスト・37歳)
第3回
 チャレンジ賞   川畠成道さん(ヴァイオリニスト・33歳)
 サフラン賞    澤田理絵さん(ソプラノ歌手・31歳)
第4回
 チャレンジ賞   南沢 創さん(公立中学校音楽教諭・33歳)
 サフラン賞    定家陽子さん(JICA勤務・35歳)
第5回
 チャレンジ賞   中根雅文さん(サイバー大学准教授・35歳)
 サフラン賞    青柳まゆみさん(筑波大学非常勤職員・33歳)

*サフラン特別賞は第1回のみ


ルイ・ブライユ生誕200年記念 論文・エッセイ募集のお知らせ

輿水 辰春

 2つ目は、「ルイ・ブライユ生誕200年記念 論文・エッセイ募集」です。6点式点字の考案者であるルイ・ブライユの誕生した1809年1月4日から数えて200年まで、あと5カ月あまり。ケージーエス株式会社の榑松武男社長と日本点字図書館の田中徹二理事長のご協力を得てセンターで行なっているこの記念事業もおかげさまで多くの方のご応募をいただいておりますが、その締め切りも、あと2カ月ほどに迫っております。

 論文部門とエッセイ部門に分けて募集しており、どちらもテーマは「点字」。審査委員長は、論文部門を牟田口辰己氏(広島大学大学院准教授)に、エッセイ部門を三田誠広氏(日本文藝家協会副理事長)に委嘱し、論文部門1編に賞金30万円、エッセイ部門5編にそれぞれ賞金3万円を贈呈します。締め切りは2008年9月末必着、その後審査を行ない、センター発行の月刊『視覚障害―その研究と情報』12月号にて受賞者を発表し、関係報道機関にも関連記事の扱いを依頼します。また、受賞作品は2009年1月号より順次『視覚障害』誌面にて掲載させていただきます。

【テーマ】
論文・エッセイとも「点字」に関することで、未発表のもの。
エッセイは以下の5つのテーマの中から1つを選んでください。
「点字との出会い」
「点字にかける思い」
「生き甲斐としての点字」
「点訳ボランティアとしてできること」
「点字とわたし」
【応募資格】
日本国内に居住する15歳以上の個人。
【使用言語】
論文・エッセイともに日本語に限ります。
【原稿字数(様式)】
論文:墨字の場合1万字以内、点字の場合32マス設定で540行前後。
エッセイ:墨字の場合3千字以内、点字の場合32マス設定で160行前後。
※論文・エッセイともに、墨字はA4サイズで1ページ28文字×40行、点字はB5サイズで1ページ32マス×17行の様式でご執筆ください。また、データで応募される際には上記のレイアウトで印字したものを1部添えてください。
【提出要領】
封筒に「公募原稿在中」と明記し、当センター公募原稿係まで郵送ください。
【応募締め切り】
平成20年9月30日必着。
【審 査】
審査委員長:論文部門 牟田口辰己氏(広島大学大学院准教授)
エッセイ部門 三田誠広氏(日本文藝家協会副理事長)

 ほか、当センターの委嘱する委員で構成する選考委員会で決定します。なお、応募いただいた原稿は原則として返却いたしません。また、作品の著作権・肖像権は当センターに帰属するものとします。お問い合わせは当センター公募原稿係(担当:輿水)まで。

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養成講座開講式のお知らせ

三上 奈美恵

 前号では専門点訳者実践養成講座の概略のみご案内させていただきました。6月末をもって受講申し込みを締め切りましたところ、今回は10講座に70名(のべ106名)の方がご参加くださることになりました。大変ありがたいことに、北は北海道から南は福岡まで全国各地から、本講座を受講するため遠方からもお越しいただきます。中には定員を超える講座もありましたが、皆さまの熱意を感じた理事長が「やる気のある方から学ぶチャンスを奪ってはいけない」と、全員の方に受講いただくこととなりました。

 また、今回はセンター初の試みとして、点字楽譜利用連絡会との共催で「邦楽講座」を開催いたします。講師の河相富陽先生は「邦楽教室 倭音」を主宰され、箏・三弦・和胡弓を教授しておられます。視覚障害のある音楽家にとって、まず楽譜を点訳してもらうことが演奏の第一歩です。特に邦楽の楽譜は数字と漢字で表された譜を点訳するため、点訳者自身がその楽器の特性と譜の意味を理解していなければなりません。そういった難しさも含め、河相先生から直接ご指導いただけるまたとない機会です。この講座が邦楽点訳に関わる方の増える契機となれば、これほど喜ばしいことはありません。

 来る8月23日(土)に養成講座の開講式を開催します。この中で、一般の方にもご参加いただける講演会を行います。講師に日本点字図書館図書情報課主任の松谷詩子さんをお招きして、「点字は誰のもの?」と題し、日頃ご自身が感じていることを中心にお話しいただきます。皆さまお誘い合わせの上、ぜひお出かけください(事前申し込みは不要。当日、直接会場にお越しください)。なお、会場では視覚障害関連の書籍、チャリティ商品等の展示即売も行います。

第17回 専門点訳者実践養成講座 開講式
【主 催】
社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター
【使用言語】
社会福祉法人 中央共同募金会
公益信託東京日本橋ライオンズクラブ立川福祉基金
【日 時】
2008年8月23日(土) 13:30〜16:00
【会 場】
阿佐谷地域区民センター 第4・5集会室
(JR中央・総武線、東京メトロ東西線 阿佐ヶ谷駅南口下車徒歩2分)
※ 中央線快速は土曜日、阿佐ヶ谷駅に停まりません。ご注意ください。
【日 程】
13:00〜13:30  受付開始
13:30        開会
13:30〜13:45  主催者あいさつ
13:45〜14:45  講演会
14:45〜15:00  質疑応答
15:00〜15:20  休憩
15:20〜16:00  本講座の説明・講師紹介
16:00        閉会

 開講式、講演会に関するお問い合わせは担当の三上まで。

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