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2009年5月10日発行 第60号 社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター

支援センターだより

皆さまへ

理事長 高橋 実

 平成21年度も5月に入りました。相変わらず不安定な気温の今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。花粉という厄介なものの影響でいまだに花粉症に苦しめられておられる方が多いようです。お身体には充分ご注意の上お過ごし下さい。

 センターの職員もチャレンジの利用生も黙々とそれぞれの仕事に取り組んでおります。先頃の役員会で審議し、決定しました「事業計画」を載録いたしますので、一層のお力添えをお願いいたします。

 「100年に1度の不況」とか言われていますが、その影響はセンターにも及んでいます。助成金を受けて実施している事業がいくつかあります。その助成先から不受理の返事があるなどして、事業によっては縮小もやむを得ないと思っております。そのような場合はご了承下さい。

 幸い法人の役員であるケージーエス株式会社の榑松社長、有限会社ジェイ・ティー・アールの岡村社長をはじめ、月刊『視覚障害――その研究と情報』やコンサートのプログラムで広告協賛など企業や団体関係者の全面的なご協力をいただきながら、ささやかですが社会貢献ができることを嬉しく思い、幾重にも御礼申し上げます。

「競い合い、助け合う コンサート2009」杉並公会堂で開催
 財団法人JKAによる競輪補助事業「平成21年度視覚障害者音楽家の活動促進補助事業」として、今年もきたる11月14日(土)杉並公会堂大ホールで開催いたします。今回が6回目ですが、私は3年間を1サイクルと考え、最初の3年間は年3回のコンサートで、2回は地方都市であとの1回は東京でと考え、札幌・名古屋・大阪・神戸・広島・福岡の6カ所と東京で3回開催しました。次の3年間は年1回東京で行ない、できるだけ地方の会場で出演してくださった人たちの中から選んで、更なる躍進を願い演奏していただきたいと考え、今回がその3年目にあたります。

 曲目など具体的なことはいずれご報告して、皆さまの更なるご支援とご協力を仰がなければなりません。今回は出演していただく皆さまを披露させていただきますので、ご期待下さい。

出演者(50音順)
勝島 祐太さん(ピアノ・富山)
金沢 栄東さん(ハーモニカとギター・名古屋)
木下 航志さん(ピアノと歌・鹿児島)
コール・トゥインクルスター(女声コーラス・東京)
珍獣王国(ボーカル・京都)
楊 雪元さん(声楽と中国笛・京都)

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平成21年度 奨学生決定

奨学生リクエスト担当 伊瀬 飛鳥

 奨学生となられました21名の皆さま、大学合格ならびに奨学生決定、本当におめでとうございます。これからの学生生活を、この奨学生制度を大いに活用しながらお過ごしください。(50音順、敬称略)

みずほ福祉助成財団 盲学生点訳介助事業 奨学生(7名)
金子 陽香    恵泉女学園大学 社会学研究科 人文学部英語 コミュニケーション学科
北村 光寿    高知短期大学 社会科学科
多田 悟司    京都府立大学 社会学部 文学部 欧米言語文化学科
柴田 裕里    北翔大学 人間福祉学部 福祉心理学科
鈴木 祐花    四天王寺大学 人文社会学部 人間福祉学科
森澤 奈央    帝塚山学院大学 リベラルアーツ学部 リベラルアーツ学科
山本 康平    大阪芸術大学 芸術学部 演奏学科

メイスン財団 盲学生点訳介助事業 奨学生(10名)
石浦 智美    恵泉女学園大学 人文学部 英語コミュニケーション学科
岩池 優希    筑波技術大学 保健科学部 保健学科
大関 秀正    東洋大学大学院 経済学研究科 経済学専攻
大月 裕夫    武蔵野音楽大学 音楽学部 器楽学科
大西 一央    筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科
小島 彩音    京都光華女子大学 文学部 英語英米文学科
岸田 典子    立命館大学大学院 先端総合学術研究科 先端総合学術専攻
田中 友梨    関西大学大学院 心理学研究科
山ア 咲江    洗足学園音楽大学 音楽学部 打楽器コース
ロイ・ビッショジト 佛教大学 文学部 英米学科

聖明・朝日盲学生奨学金 奨学生(4名)
石田 由香理   国際基督教大学 教養学部 アーツサイエンス学科
谷口 真大    奈良県立大学 地域創造学部
藤本 しのぶ   福岡女子短期大学 音楽科
中村 雅也    立命館大学大学院 先端総合学術研究科

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新刊『ルイ・ブライユ生誕200年記念作品集』5月刊行

輿水 辰春

 センターでは、今年1月4日に生誕200年を迎えた6点式点字の考案者ルイ・ブライユを記念し、昨年、論文とエッセイを公募しました。その結果、総数52編(論文15編・エッセイ37編)の応募があり、入選作品を本誌で紹介しますと、反響の声を多数いただきました。

 昨年10月。皆さまからお送りいただいた作品は、ケージーエス株式会社の榑松武男代表取締役社長と日本点字図書館理事長の田中徹二氏、そして当センター理事長を加えたメンバーで行なわれた予備選考会にかけられました。高い評価を得た作品は、「審査委員長にお送りする作品として相応しいもの」であると同時に、「点字の持つ力を余すところなく伝えているもの」でもありました。

 「惜しくも入選を逃した作品も、多くの方に読んで欲しい。読まれた方は点字の力を知るとともに、大いに励まされるだろう」というセンター理事長の願いから、このたび、入選作品を含め、予備選考会で高い評価を得た論文4編とエッセイ13編を収めた記念作品集を出版する運びとなりました。

 作品集パート以外にも、日本点字委員会顧問の阿佐博先生が点字に関する疑問に、点の組み合わせの数だけ答えたQ&A集「点字エクササイズ63」を収録しました。“古本として価値の出た点字本”や“世にも奇妙な点字盤”の話題など、点字の初心者からベテランまで、楽しく、ためになる阿佐先生の解答は40ページの大ボリュームで読み応え抜群です。革の手帳をモチーフにしたシックなデザインを背景にルイ・ブライユの肖像をあしらった、まさしく記念出版に相応しい装丁は、内容の素晴らしさに花を添えています。

 気分が落ち込んでいるとき、人生の壁にぶつかっていると感じたとき、挫折しそうになったとき。点字に出会い、光を手に入れた方々の体験談は、あなたのそばで、力強く励ましてくれることでしょう。

 全176ページ、定価1,500円(税込)で、発送開始は5月中旬の予定です。お求めは当センターまで、直接ご連絡ください。

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新年度(251号)よりDAISY版も発行
6媒体の月刊『視覚障害――その研究と情報』は新企画満載

橋本 京子

 皆さまにご愛読いただいています月刊『視覚障害――その研究と情報』も去る3月号で創刊250号を迎えることができました。文月会解散を機に2001年5月号より本誌の製作発行をセンターで全面的に引き継ぎ、早8年。「良書は文月から」とは理事長高橋がかつてを振り返る際の口癖ですが、時には「月刊になって益々読み応えがあるよ」「タイムリーな研究情報が届くことが楽しみです」といった嬉しい応援の声も寄せられ、スタッフとしてこれ以上にない喜びを感じながら本誌編集に関わらせていただいています。これも一重に愛読者の皆さまをはじめ、情報提供や誌面作りにご協力くださる先生方のお陰と、心よりお礼申し上げます。

 さて、本誌は節目となる新年度251号より、録音図書ご愛用の方には待望のDAISY版も製作することにいたしました。カセットテープやテープレコーダーが市場から姿を消しつつある昨今、センターではテープのニーズとDAISYのニーズ、そしてセンターの力量とを鑑み、遅ればせながら実現に漕ぎ着けた次第です。当分の間は、従来からの墨字・点字・テープ・FD・メール版の5媒体にDAISY版を加えた6媒体でバリアフリー出版し、デジタル時代に相応しい情報提供に努めて参りたいと思います。録音版担当の坂本をはじめ、スタッフ一同勉強して参りますので、お聴きいただき、お気づきのことなどございましたら、是非お声をお寄せください。価格は他の媒体同様、年間購読6000円です。

 また、後段の「事業計画」にもありますように、新年度4月号(251号)からは幾つかの新シリーズも開始しています。1つは、点字の考案者ルイ・ブライユの生誕200年と日本点字考案者・石川倉次の生誕150年を記念し、点字の歴史や、生活文字としての点字が認められるに至った道程などを顕彰するシリーズ「点字の市民権確立を」、もう1つは、海外の点字と視覚障害教育に関わるレポート「イタリア・フランス視察記」です。この機会に点字と視覚障害教育についての造詣を深めていただければ幸いです。また9月号(256号)からは「視覚障害者福祉と文化に軸足を置いた施設や会社、社長の歴史と今を探るシリーズ」も企画しています。視覚障害福祉を担い、視覚障害者をサポートする立場の諸先輩方の取り組みを学ぶチャンスになるものと、スタッフ側も楽しみなコーナーです。どうぞご期待ください。

 月刊『視覚障害』は、皆さまに愛され、新たな挑戦をする雑誌を目指して参ります。媒体変更のご希望や今年度の継続購読のお手続きがまだの方がいらっしゃいましたら、事務担当輿水までお気軽にご連絡ください。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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第18回 専門点訳者実践養成講座の開催について

三上 奈美恵

 本養成講座は1988年よりほぼ毎年開催していますが、昨年度は初心者向けの「日本語基礎」、実際の点訳上のポイントを中心に指導する「日本語応用」のほか、例年になく専門点訳の講座を充実させ、全10講座を開講しました。都内近県だけでなく、遠くは北海道の旭川、福岡、京都、静岡などからもご参加いただき、延べ117名の方が受講してくださいました。

 すでに今年度の開催についてお問い合わせをいただいておりますが、現時点としましては8月22日(土)もしくは29日(土)に杉並区内の公共施設で開講式を行なった後、順次、各講座を開講していく予定です。昨年度、点字楽譜利用連絡会(以下、点譜連)と共催で楽譜点訳の応用編として初めて「邦楽」を開設しましたが、今年度も「邦楽」は点譜連との共催で実施いたします。そのほかの講座につきましては、現在、講師・内容等日程も含めて調整中ですので、詳細は決まりしだい、改めてご案内させていただきます。

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石川倉次生誕150年記念エッセイ募集のお知らせ

輿水 辰春

 既に述べましたとおり、昨年センターが主催した記念公募には、予想を上回るたくさんの方からの力のこもった作品をご応募いただきました。

 今年2009年はブライユ点字を日本点字に翻案した“日本点字の父”石川倉次(1859.2.28〜1944.12.23)の生誕150年でもあり、「点字」にとって節目となる大切な年。改めて点字について考え、見つめる絶好の機会です。

 そこで、センターでは21年度も「点字」に関する作品を募集します。ケージーエス株式会社の榑松武男代表取締役社長にご協力いただき、今年度はエッセイを公募します。詳しい応募要項はこちらをご確認のうえ、ご執筆・ご応募ください。その他、お問い合わせは公募エッセイ担当の輿水まで。皆さまの作品をお待ちしております。

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第7回チャレンジ賞・サフラン賞 候補者公募のお知らせ

村上 晴香

 新年度を迎え、今年もチャレンジ賞・サフラン賞の候補者公募がスタートいたしました。昨年の第6回は津軽三味線奏者の踊正太郎さん、愛知県立名古屋盲学校教諭の溝上弥生さんが受賞されました。

 応募用紙は当センターホームページより、@BSE(点字)AWordBテキストの3つの様式をダウンロードできますので、ご利用下さい。電話・FAX・E-mailでもお待ちしております。

 ご応募の際には、応募用紙と推薦文(墨字で1,000字程度)をご提出いただきます。詳細につきましては「応募要項」ならびに「応募方法について」をご覧ください。なお、ご提出いただきました応募書類につきましては返却いたしませんのでご了承下さい。ご不明な点などにつきましては、担当の村上までお尋ねください。皆さまからのご応募をお待ちしております。

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財団法人JKA競輪補助事業完了のお知らせ

 このたび財団法人JKA様から、平成20年度競輪補助金の交付を受けて、下記の事業を完了いたしました。ここに事業完了のご報告を申し上げますと共に、財団法人JKA様をはじめ、ご協力を賜りました関係者の皆様、会場にご来場いただいた皆様に謹んで感謝の意を表します。

1. 事業名:平成20年度視覚障害者音楽家の活動促進補助事業
2. 事業内容:@視覚障害音楽家による啓発コンサートの開催。プロとして活動している方から将来を嘱望される若い方まで、個人・グループ計9組を全国から招き、平成20年12月6日、都内・杉並公会堂大ホールにて「競い合い、助け合うコンサート2008―羽ばたけ視覚障害音楽家たち」を開催した。 Aコンサートの模様を収めた啓発DVDの製作と無料頒布。当日の演奏シーンのほか、出演者のインタビュー、当センターの活動を収録したDVDを500本製作。教育機関や関係各方面に無料で頒布し、視覚障害音楽家の活動への理解と支援を呼び掛けた。
3. 事業費:総額 4,011,945円
      補助金額 3,002,000円
4. 実施場所:東京都杉並区
5. 完了年月日:平成21年3月31日

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